長州産業株式会社(本社:山口県山陽小野田市、社長:岡本 晋、以下「長州産業」)は、鹿島建設株式会社(本社:東京都港区、社長:天野 裕正、以下「鹿島」)が進める建設工事の脱炭素の取り組みの一環として実施した水素利用実証に対し、当社の純水素燃料電池発電機MizTomo(ミズトモ)を実機として提供しました。屋外の建設工事という過酷な条件のもとでの利用でしたが、製品輸送から据え付け、運転と一連の実証を通じて、本製品が建設工事における脱炭素メニューとしての有効性を確認できました。

 


実証試験の様子(MizTomo(手前)と水素カードル2基(奥))

 

建設工事では従来のエンジン式発電機で発生する温室効果ガスや騒音、振動の抑制が課題となっており、一つの解決策が燃料電池によるクリーンな電力の供給と考えられています。建設工事で様々な取り組みがなされている中、自家用電気工作物となる10kW以上の純水素燃料電池発電機での実証は本件が初めてです(当社調べ)。

 

MizTomoは、作業場所が移動するような建設工事においても導入が容易な小型ワンパッケージタイプの製品として開発いたしました。その大きな特徴として、据え付け/撤去が短時間で行える点があります。本実証では特徴である据え付け/撤去に加え、屋外環境での耐久性や操作性についても有効性を確認できました。建設工事における脱炭素への一助になるものと期待しています。

 

今後、脱炭素化を必要とする建設工事や各種イベントなどでの利用シーンを想定し、安心安全な製品の提供に努めると共に、純水素燃料電池発電機MizTomoの機能向上に努めてまいります。

 


据え付け/撤去の様子

 


MizTomo(右)の操作面側とケーブル接続及び接地

 

 

■実証試験概要

場所 埼玉県朝霞市内 造成工事
期間 2024年10月~11月(約1か月)
負荷機器 [変圧器]
単相200V→100V、3kVA
[100V]
仮設ハウスのLED照明とエアコン及びシューズクリーナー
[200V]
サンドポンプ
発電機
MizTomo
[型式]
MT40
[定格]
三相三線200V, 40kW
[燃料電池]
TOYOTA製
[寸法]
L3090×H2080×W1190(mm)
[重量]
2.3t

 

関連リンク:純水素燃料電池発電機MizTomo(ミズトモ)を販売開始

 

■お問い合わせ先
長州産業株式会社 新エネルギー本部 水素事業部 三上
TEL :0836-71-1055
MAIL:mikami.nobuhiro@choshu.co.jp